更年についてのQ&A
Q:更年とは病気の一種なのですか?
A:更年障害は、閉経前に卵巣の動きが悪くなり、エストロゲンが一気に減ってしまう事で、自律神経の動きが乱れてしまい、色々な不快な症状が現れます。
症状も不快の程度も個人差がありますが、本人や周囲の家族などの生活に支障をきたすこともある、れっきとした病気です。
症状が重い場合は、医療機関で治療を受けられる方も居ますが、「女性ならば誰でもなる」、「年を取った為だから仕方がない」等の考えから、病気だとの認識を持てずに、診察や治療を行わずにそのままにされている方多くいます。
確かに、女性でしたら程度の差はありますが、殆どの方が経験するものですが、重要なのは本人がどれくらい不快に感じたり、体調の不調を感じているかです。
不調を感じている場合は、そのままにせずに、早めに医師に相談されることをお勧めします。
Q:更年症状が辛いのですが病院に行った方がいいですか?
A:更年障害は病気だとの認識をしっかりとお持ちになってください。特に「辛い」と感じられている場合は、早めに専門医に診ていただく事をお勧めします。
女性の病気をトータルに診察・治療するのが「婦人科医」です。もしかすると、更年障害と思っていた症状が、全く別の病気である可能性もあります。医師が必要と思い勧める検査はきちんと受けられた方が安心できると思ってください。
また、更年を迎える年齢になると、骨粗しょう症や高脂血症、脂質異常といった生活習慣病などのリスクも高くなります。婦人科医は女性の身体をトータルで診てもらえる医師ですので、この機会に気軽に相談できる婦人科の掛かりつけ医を見付けると良いでしょう。
更年障害の症状は、食生活の改善や運動、生活習慣の見直しなどで改善が期待できますが、生活習慣などの見直しを行い生活習慣を変えたにもかかわらず、症状の改善がみられない場合は、更年障害以外の病気が原因で起こっているかもしれませんので、早急にか
Q:まだ30代なのですが、更年のような症状が出ているのですが・・・
A:本来の更年は50歳前後に起こる閉経が原因ですので、おおむね早い方で45歳ごろから始まります。
ですが、過激なダイエットで急激に体重(体脂肪)を減らしたり、不規則な生活や強いストレスを感じる生活を送る等すると、身体のホルモンバランスが崩れてしまいます。
これにより、女性ホルモンの分泌が減少して、卵巣機能が徐々に低下してしまい、更年障害のような症状が30歳代でも出る方が、近年急増しています。
原因が過度のダイエットや不規則な生活、強いストレスなどですので、生活を見直してバランスの良い食生活や規則正しい生活、ストレスの解消などを行ったり、適度な運動を行うなどして、乱れた自律神経を整えることで、症状の改善が期待できます。
ですが、症状が辛いと感じられているのでしたら、早めに病院で診てもらい治療を受けることが、改善の一番の早道ですので、辛すぎるときは我慢せずに病院に行くようにされて下さい。
Q:母が酷い更年障害だったのですが、自分にも遺伝しますか?
A:母娘ですので、体質が遺伝的に似ていると、更年症状も似てしまうかもしれませんが、更年症状は体質だけでなく、生活環境や本人の性格、生活習慣などが大きく影響しますので、母親が更年の症状が重いからと言って、娘も必ず症状が重くなるとは限りません。また、逆に母親が更年症状が軽かったからと言って、娘の症状も軽いとは限ぎりません。更年障害の症状は、個々人で違いますし、同じような症状でも「辛い」と感じる度合いは人それぞれです。
ですので、他の方と症状を比べて判断するのではなく、自分がどれほど辛いと感じているのかが、更年障害の症状の重さの基準だと思わわれて下さい。精神状態も更年の症状に影響しますので、ストレスを貯めずに、物事を前向きに考える習慣をつけるようにされると良いでしょう。